朝晩は少し風が変わってきたのに、日中はまだしっかり暑い。
そんな時期になると、体がだるくて何もする気になれない、食欲がわかない、という声をよく聞きます。
こうした症状は、夏の疲れが出やすいこの時期特有の「残暑バテ」かもしれません。
残暑バテとは?どんな状態?
残暑バテとは?どんな状態?

残暑バテは、立秋(例年8月7日ごろ)を過ぎてもなお続く暑さの中で、体がうまく気温の変化についていけず、だるさや食欲不振、眠りの浅さなどが出てくる状態のことです。
夏バテと呼び方は似ていますが、夏バテが「暑さそのもの」への疲れなのに対し、残暑バテは「暑さと涼しさが入り混じる不安定さ」への疲れという違いがあります。
朝晩は涼しくなってきたのに日中との気温差が大きく、その変化に体がついていけず、自律神経が乱れやすくなることが関係していると考えられています。
起こりやすい原因
残暑バテの背景には、次のような要素が重なっていることが多いです。
日中と朝晩の気温差が大きくなること
冷房の効いた室内と暑い屋外との行き来が続くこと
夜も冷房をつけたまま眠ることで体が冷えすぎ、疲れが十分に抜けきらないこと
冷たい飲み物や食べ物が続き、胃腸が弱っていること
夏の疲れをそのままに、生活リズムが乱れがちなこと
残暑バテはいつまで続く?なりやすい人の特徴
冷房の効いた室内と暑い屋外を一日に何度も行き来する人や、もともと胃腸が弱く食欲が落ちやすい人は、残暑バテの影響を受けやすい傾向があります。
「いつまで続くのか」という点でいうと、暦の上では立秋(例年8月7日ごろ)を境に秋とされますが、実際にはそこから1か月以上、9月半ばを過ぎても厳しい暑さが続く年が増えています。「暦の上ではもう秋」という言葉をそのまま真に受けず、涼しさをはっきり感じられるようになるまでは、残暑バテ対策を続けるつもりで過ごすくらいがちょうどいいかもしれません。
今日からできる残暑バテの整え方

大きく生活を変えなくても、次のようなことから始められます。
湯船につかり、一日の終わりに体を温める時間をつくる
就寝・起床の時間をできるだけ揃え、睡眠のリズムを整える
朝に軽く体を動かし、自律神経のスイッチを入れる
冷たい飲み物ばかりに偏らず、白湯やノンカフェインのハーブティーなど温かい飲み物も取り入れる
残暑バテを食べ物から整える
胃腸が弱りがちなこの時期は、消化にやさしいものを選ぶことが体の負担を減らすことにつながります。

おかゆ・スープ
消化にやさしく、食欲が落ちているときでも取り入れやすい一品です。

豚肉・納豆
夏に不足しがちなビタミンB群を含み、疲れやすい体を支えてくれます。

梅干し・柑橘類
クエン酸を含み、疲労回復をサポートするとされる食材です。

生姜・ねぎ・みょうが
香りのある薬味を添えるだけで、食欲が出にくいときの助けになります。
無理をしないための注意点
残暑バテを感じるときほど、「しっかり食べなきゃ」「早く元気にならなきゃ」と自分を追い込みすぎないことも大切です。
食欲がないときは無理に量を食べようとせず、消化にやさしいものを少しずつでかまいません。
ただし、だるさが何日も続く、発熱を伴う、日常生活に支障が出るほどつらいといった場合は、単なる疲れではないサインの可能性もあります。無理をせず、早めに医療機関に相談することも選択肢に入れておくと安心です。終わりに
涼しくなってきたと思っても、まだ油断できないこの時期は、体も気持ちも少し揺らぎやすいものです。
完璧に整えようとしなくても、睡眠のリズムを少し戻す、温かいものを一品加えるなど、できることをひとつ選ぶだけで、日々の過ごしやすさは変わっていきます。
季節の変わり目を、無理のない範囲でゆっくり乗り越えていきましょう。
