みなさん、「酷暑日」という言葉をご存じですか?
酷暑日は、外へ出るだけでも体にこたえるほどの暑さです。けれど、そんな日でも食事の準備は必要ですよね。
こんな時期に気を付けたいのが、キッチンでの熱中症です。
「家の中なのに?」と思うかもしれませんが、火を使うキッチンは室温が上がりやすく、湯気によって湿度も高くなります。
気付かないうちに、高温多湿のつらい環境になっていることも。
今回は、酷暑日とは何度からなのか、猛暑日との違いとあわせて、暑い日のキッチンで無理をしない工夫を紹介します。
酷暑日とは? |気象庁が正式用語に制定
「酷暑日(こくしょび)」とは、最高気温が40℃を超える耐え難く暑い日を表す言葉です。以前から、ニュースなどで耳にしていましたが、今年2026年4月には予報用語として正式に、気象庁に制定されました。
猛暑日と酷暑日の違いは?

夏の暑さは、その日の最高気温によって呼び方が変わります。
25℃以上は「夏日」
30℃以上は「真夏日」
35℃以上は「猛暑日」
40℃以上になると「酷暑日」
40℃って、実際どれくらい暑い?
日本人の平均的な体温は36℃程度なので、40℃ともなると、人の体温をも上回るほどの暑さです。
庭掃除をしたり、近くのスーパーへ買い物に行くなど、普段なら何気なく済ませていることでも、酷暑日には大きな負担になることがあります。
家の中でも注意したい「キッチン熱中症」

熱中症というと、炎天下の屋外で起こるイメージがあるかもしれません。
しかし、熱中症は室内でも起こります。特にキッチンでは、コンロやオーブンの熱に加えて、鍋や炊飯器などから出る蒸気によって、暑さや湿気を感じやすくなります。リビングではエアコンが効いていても、間取りによってはキッチンまで冷たい風が届きにくいこともあります。
料理に集中しているうちに、水分をとるのを忘れてしまうこともありますよね。「あと少しだから」などと思わず、すぐに火を止めて涼しい部屋へ移動し、水分をとって休むことが大切です。
暑い日はキッチンに立つ時間を短く
暑い日の食事作りは、それだけでも体力を使います。特に猛暑日や酷暑日には「何品も作らなければ」と頑張りすぎず、キッチンに立つ時間を短くすることを優先しましょう。
朝の比較的涼しい時間に下ごしらえを済ませておいたり、コンロを使う料理を一品だけにして、あとは冷ややっこやトマトなど、切るだけで出せるものを添えるのもよいですね。電子レンジや電気調理器を使えば、火の前に立ち続ける時間も減らせます。
料理を始める前に飲み物を用意し、すぐ手に取れる場所へ置いておくのもおすすめです。
酷暑日に食べたい「頑張らない献立」
暑さが厳しい日は、食欲が落ちてしまいがちなので、さっぱり食べられて、火を使う時間も短い献立を選んでみましょう。そして、すべてを手作りしなくても大丈夫です。お惣菜の唐揚げや焼き魚に、カット野菜や冷ややっこを添えるだけでも、立派な献立になります。「今日は作らない」と決めることも、酷暑日の体調管理のひとつです。

冷しゃぶと夏野菜
豚肉は短時間でゆで、トマトやきゅうり、レタスなどと一緒に盛り付けます。ポン酢やごまだれをかければ、食欲が落ちている日でも食べやすい一皿に。豚肉を電子レンジで加熱すれば、さらにコンロの前に立つ時間を減らせます。

そうめん
そうめんだけでは物足りないときは、蒸し鶏やサラダチキン、卵、ツナなどを添えると献立が整いやすくなります。オクラやトマト、大葉などをのせれば、彩りもよくなります。

火を使わない丼もの
ごはんに豆腐、しらす、大葉、納豆、梅、オクラ、刻みのりなど…ご飯にあう好きな食材を載せるだけ!食欲がない日でも食べやすく、洗い物も少なく済みます。
暑い日に気を付けたい食中毒
暑い日は、熱中症だけでなく、食べ物の扱いにも注意したいところです。
調理した料理を室温に長く置いたままにせず、すぐに食べない場合は、粗熱を取ってから冷蔵庫へ入れましょう。作り置きをする場合も、たくさん作って数日間食べ続けるより、無理なく食べ切れる量にしておくと安心です。
また、料理の前後には手を洗い、生肉や生魚を切った包丁やまな板は、そのまま野菜などに使わないようにします。食欲が落ちやすい時期だからこそ、安心して食べられるよう、いつもより少し丁寧に扱いたいですね。
まとめ|暑い日は頑張りすぎない
酷暑の日は、外だけでなく、火や蒸気を使うキッチンでも熱中症に注意が必要です。暑さに耐えながら、いつも通りの家事を続けると熱中症になる危険性もあるため、無理のない程度で、「今日は頑張らない」と決めることも、暑い夏を元気に過ごすための大切。ぜひ無理のないようにこの夏を乗り越えましょう。
