梅雨前にやるべきカビ対策|部屋にカビを増やさない湿度の目安と予防法

2026.05.10 10:00 - コメント - By 斉藤 あかり

梅雨が近づくと、部屋の空気がなんとなく重たく感じたり、押し入れやクローゼットのにおいが気になったりすることはありませんか?

雨の日が続く梅雨は、部屋の中に湿気がこもりやすい季節。特に注意したいのが、カビ・・・。


カビは一度目に見えるほど広がってしまうと、掃除に手間がかかるだけでなく、においや再発の原因にもなります。だからこそ、梅雨のカビ対策は「カビが出てから掃除する」よりも、「カビが生えにくい状態を作る」ことが大切です。今回は、カビが発生しやすい条件や湿度の目安、部屋でできるカビ対策を暮らしの中で取り入れやすい形でご紹介します。

梅雨にカビが発生しやすい理由 

梅雨にカビが増えやすいのは、部屋の中に湿気がこもりやすくなるからです。雨の日が続くと、窓を開けて換気しにくくなります。さらに、洗濯物を室内干しする機会も増えるため、部屋の湿度が上がりやすくなります。


カビが発生しやすくなる条件は、主に次の3つです。

  • 湿度が高いこと

  • 温度が合っていること

  • 汚れが残っていること


東京都の食品衛生情報では、カビは湿度70%以上でも発育でき、多くのカビは10〜30℃ほどの温度を必要とするとされています。梅雨から初夏にかけての部屋は、まさにこの条件に近づきやすい季節です。見た目にはきれいに見える場所でも、湿気と汚れが残っていると、カビが育ちやすい環境になってしまいます。

カビが繁殖しやすい湿度の目安  

カビ対策でまず意識したいのが、部屋の湿度です。目安としては、湿度70%を超えたら注意と考えておくとわかりやすいです。

文部科学省のカビ対策マニュアルでは、温度25℃の場合、相対湿度70%でカビは数か月で繁殖し、75%を超えると繁殖の速度が急激に早まるとされています。つまり、問題なのは、湿度が高い状態が長く続くことです。

【湿度の目安】

  • 40〜60%台・・・比較的過ごしやすく、カビ対策もしやすい湿度です。

  • 70%前後・・・カビが発生しやすくなるため、換気や除湿を意識したい湿度です。

  • 75%以上・・・カビの繁殖が早まりやすくなるため、早めに除湿したい状態です。


カビが生えやすい部屋の場所   

部屋の中でも、カビが生えやすいのは、湿気がこもる・空気が動きにくい・汚れが残りやすい場所です。特に梅雨時期は、普段は気にならない場所でも湿気がたまりやすくなります。「閉めっぱなし」「水気が残りやすい」「ホコリがたまりやすい」場所は、早めに確認しておくと安心です。

  • 押し入れ・クローゼット

  • 窓まわり・カーテン

  • 浴室・洗面所

  • キッチン

  • 家具の裏・部屋のすみ 

梅雨前にしておきたいカビ対策  

梅雨のカビ対策は、雨が続く前に少し整えておくだけでも変わります。完璧に大掃除をしなくても、湿気がこもりやすい場所を先に見ておくことが大切です。

●晴れた日は換気

梅雨前の晴れた日は、部屋の空気を入れ替えるチャンスです。窓を2か所以上開けて、風の通り道を作りましょう。押し入れやクローゼットも開けて、中まで空気を通しておくと安心です。

ホコリをためない  

カビは、ホコリや皮脂汚れ、食べこぼしなどを栄養にして広がることがあります。梅雨前は、家具の上・棚のすみ・窓のサッシ・エアコンまわりなどを軽く掃除しておきましょう。

収納を詰め込みすぎない  

押し入れやクローゼットに物が多いと、空気が流れにくくなります。衣類や布団を少し見直して、すき間を作っておきましょう。 収納ケースを壁から少し離すだけでも、湿気がこもりにくくなります。

エアコンのフィルターを掃除する  

梅雨時期は、エアコンの除湿機能を使う機会が増えます。使う前にフィルターのホコリを取っておくと、空気の流れがよくなり、効率も落ちにくくなります。

水まわりは使ったあとにひと手間  

浴室・洗面所・キッチンは、水気を残さないことがポイントです。入浴後は換気扇を回す。洗面台は水はねを拭く。キッチンはシンクまわりの水分や食品カスを残さない。小さな習慣でも、カビが育ちにくい環境を作れます。

換気より除湿を優先

梅雨時期は、窓を開ければよいとは限りません。雨の日や外の湿度が高い日は、窓を開けることで室内に湿気を入れてしまうことがあります。そんな日は、除湿機やエアコンの除湿機能を使いましょう。部屋干しをしている場合は、サーキュレーターで空気を動かすと湿気がこもりにくくなります。湿度が高い日は、「窓を開ける」より「湿気をためない」ことが大切です。

カビを見つけたら?

カビを見つけたら、早めに対処しましょう。

浴室のパッキンや窓のサッシなどは、市販のカビ取り剤で対応できる場合があります。使うときは必ず換気をして、商品の注意書きを確認してください。ただし、壁紙の奥まで広がっているカビや、何度掃除しても同じ場所に出てくるカビは注意が必要です。結露・雨漏り・床下の湿気など、住まい側に原因がある場合もあります。見えるカビを取るだけでなく、なぜそこにカビが出るのかを確認することが大切です。

梅雨のカビ対策でやりがちなNG

カビ対策のつもりが、かえって湿気をためる原因になることもあります。

特に注意したいのは、次の3つです。

  • 雨の日に長時間窓を開ける・・・外の湿度が高い日は、室内に湿気を入れてしまうことがあります。
  • 除湿剤を入れっぱなしにする・・・水がたまったまま放置すると効果が落ちてしまいます。
  • カビを乾いた布でこする・・・胞子が舞いやすくなることがあるため、換気をしながら場所に合った方法で落としましょう。

カビ対策はを整えることから  

梅雨のカビ対策で意識したいのは、難しいことではありません。大切なのは、湿度をためないこと、空気を動かすこと、汚れを残さないことです。湿度が高い日が続く梅雨は、どうしてもカビが発生しやすくなります。だからこそ、梅雨に入る前から少しずつ整えておくと、後の掃除がぐっとラクになります。

梅雨を気持ちよく過ごすためにも、部屋の空気と湿気を今のうちから整えておきたいですね。

斉藤 あかり

斉藤 あかり

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