一年のうちで、もっとも昼が短く、夜が長くなる「冬至」。
古くから季節の節目として大切にされてきた日で、今も暮らしの中で自然と受け継がれている風習がたくさんあります。
今回は、冬至の意味や、昔から親しまれてきた食べ物、過ごし方などをまとめてお届けします。
2025年の冬至はいつ?
2025年の冬至は、12月22日(月)です。
冬至は毎年 12月21日か22日に訪れますが、これは“地球の公転速度の変化”が関係しています。地球が太陽のまわりを回るスピードは一定ではなく、わずかに早くなったり遅くなったりします。 そのため、太陽の位置が「もっとも低くなる瞬間(=冬至)」のタイミングが毎年少しずれ、 結果として 日付が21日になったり22日になったりする のです。冬至の日の入り・日の出の特徴
冬至は一年で最も日が短い日ですが、「日の入りが最も早い日」や「日の出が最も遅い日」と一致するわけではありません。
・日の入りが一番早くなるのは冬至より前
・日の出が一番遅くなるのは冬至の少し後
冬至に食べるもの
冬至といえば「かぼちゃ」と「ゆず湯」が思い浮かびますよね。どちらも健康を願う意味が込められた、昔ながらの冬の習慣です。
◆ かぼちゃ(なんきん)
かぼちゃ(なんきん)は保存がきくうえ、ビタミン類も豊富。 冬の栄養源として重宝され、冬至に食べると風邪をひきにくい と言われてきました。また、かぼちゃ(なんきん)のみならず、“ん” のつく食べ物は運を呼ぶ とされ、冬至の日は「ん」のつく食べ物を食べるという風習があります。
◆ ゆず湯
ゆず湯には、こんな意味があります。
・香りで邪気を払う
・血行を促し体を温める
・“冬至(とうじ)=湯治(とうじ)”の語呂合わせ
冬至の過ごし方
冬至は、身体を温めながらゆっくり過ごすのにぴったりの日。 ちょっとした風習を取り入れるだけで、冬の長い夜が心地よく感じられます。
① ゆず湯に入ってリセットする
柚子の香りと温かさは、心と身体をふんわりほぐしてくれます。
② 「ん」のつく食べ物を夕食にひとつ取り入れる
冬至の日は、“ん”の付く食材を食卓に。いつものメニューに少し加えるだけで、冬至らしい温かさと運がもたらされます。
なんきん(かぼちゃ)
れんこん
にんじん
ぎんなん
うどん
③ 小さな灯りをともして過ごす
おわりに
冬至は、ただ昼が短い日というだけでなく、 「太陽が少しずつ戻り始める節目の日」です。 「ん」がつく食べ物やゆず湯など、昔から続く習慣を取り入れて、冬の時間をあたたかく過ごしてみてくださいね。
\\今回ご紹介したような“季節の暮らしの工夫”を、次回もお届けします//
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