朝、窓を開けたときに感じる空気の冷たさ。
夜はタオルケット1枚では肩まですっぽり包まっても、少し心もとない──そんな季節になってきました。
実際、寝具メーカーの担当者によると、最低気温が15℃を下回るころから羽毛布団を出す家庭が増えるのだそう。
羽毛布団はいつから出す?気温と地域で見る目安

平均気温15℃が切り替えライン
羽毛布団を出す目安となるのは、最低気温15℃前後。
このくらいになると、毛布やタオルケットだけでは朝方に寒さを感じやすくなります。
寒がりな方や小さなお子さんがいる家庭は、少し早めに出しておくと安心ですね。
| 地域 | 羽毛布団を出す時期の目 | 備考 |
|---|---|---|
| 北海道・東北 | 9月下旬〜10月上旬 | 暖房を使う前に早めの切り替えを |
| 関東 | 10月中旬〜11月上旬 | 朝晩の気温差に注意 |
| 関西 | 10月中旬〜11月上旬 | 朝晩の気温差に注意 |
| 四国・九州 | 11月上旬〜中旬 | 薄手の羽毛布団からスタートがおすすめ |
入れ替え前にしておきたい3つのこと

① 夏布団はしっかり乾かしてからしまう
湿気を含んだまま収納すると、カビやニオイの原因に。晴れた日に天日干しまたは布団乾燥機で十分に乾かしましょう。カバー類は洗濯し、収納前に防虫剤と除湿剤を一緒に入れておくと安心です。
② 羽毛布団は“ふっくら回復”させてから使う
クローゼットから出したばかりの羽毛布団は、ペタンとしていることが多いもの。風通しの良い場所で半日ほど陰干しすると、羽毛が空気を含み、ふっくらとした弾力が戻ります。湿気の多い日は避け、できれば晴れた日の午前中〜昼過ぎが理想です。
③ カバーを季節に合わせて選ぶ
秋のはじめは、ガーゼやコットン素材のカバーでムレを防ぎ、冬が深まってきたらフランネルやマイクロファイバー素材で保温性を高めましょう。「カバーを変えるだけ」で、体感温度が1〜2℃ほど違うと言われています。
快適な重ね方|毛布は羽毛布団の“中”が正解
「羽毛布団の上に毛布」派と「中に毛布」派で分かれることがありますが、実は毛布を入れる場所は、羽毛布団の中(体に近い側)が正解です。羽毛布団は空気の層を作って熱を閉じ込める構造なので、内側に毛布を挟むことで保温効率がぐんと上がります。
軽くてあたたかい寝具の組み合わせを意識するだけで、朝までぐっすり眠れるはずです。
羽毛布団を長く使うための収納&ケアポイント
収納時の注意点
圧縮袋の長期使用はNG(羽毛が傷む原因に)
通気性のよい不織布カバーに入れ、押入れ上段など湿気の少ない場所へ
年に一度は天日干しやクリーニングでメンテナンス
まとめ|秋の夜を、心地よく整える準備を
秋のはじまりは、服の衣替えと同じように「布団の衣替え」も大切な季節。少しの手間で、夜の過ごしやすさがぐっと変わります。
朝晩の冷え込みを感じたら、それが合図。ふっくらとした羽毛布団にくるまって、季節の移り変わりを感じながら眠る──そんな時間こそ、一日の疲れを癒すいちばんの贅沢かもしれません。
