夏休み、始まって数日——
「朝起きられない」「スマホばっかり」「外にも出ない」 そんな姿我が子を見て、モヤモヤしている親御さんも多いのではないでしょうか。
学校がない夏休みは、自由な時間が増える分、生活リズムが崩れやすく、スマホやゲームに依存しがち。でも、だからといって頭ごなしに「ダメ!」と言っても、子どもは納得しませんよね…。
大切なのは“仕組み”と“リズム”を最初に整えておくこと!とくに夏休み1週目は、子どもの毎日を方向づけるゴールデンタイムです。
この記事では、「うちの子、このままだとスマホ漬けの夏になりそう…」と不安を感じている親御さんに向けて、夏休み1週目に取り入れたい“やさしいルールづくり”のヒントをご紹介します。
1|“スマホばっかり”の先にある、子どもの変化とは?
スマホやタブレットは便利ですが、長時間の使用が当たり前になると、子どもの心身にさまざまな変化が現れます。
昼夜逆転、眠りの質が低下
表情が乏しくなる、会話が減る
姿勢の悪化・運動量の低下
外遊びをしなくなることで、体力も落ちる
さらに近年は、「スマホ老眼」のような目の不調も低年齢化しています。
スマホ老眼とは、スマホの長時間使用により“ピント調節”がうまくできなくなる状態で、子どもでも「遠くが見えづらい」「目が疲れる」と訴えるケースが増加中です。
2|外遊びしない子どもに起きる“じわじわ影響”
「外に出るよりゲームしていたい」「日差しが苦手だから家の中でスマホ触りたい」そう言って外遊びを避ける子も増えています。
けれど、外に出ないことで失われる体験は想像以上に大きいのです。
日光を浴びないと、セロトニン(幸せホルモン)の分泌が減り、気分が不安定に
筋肉・骨・バランス感覚が発達しづらく、ケガしやすくなる
人との関わりが減り、社会性や対話力が育ちにくくなる
3|夏休み1週目にこそ始めたい!“だらけ防止ルール”5選

① 朝の光と動きでリズムを整える
夏休みは朝寝坊しがち。でも、まずは「朝のスタート」を整えることが大切です。
起きる時間をぴったり決められなくても、朝のうちにカーテンを開けて日光を浴びたり、植物に水をやったり。小さな行動で体内時計が整い、夜も自然と眠りやすくなります。

② 午前中に“外時間”を予定に入れる
日中の暑さを避けるため、外遊びは午前中にするのがベスト。
公園で虫を探したり、シャボン玉を吹いたり、水遊びを楽しんだりと、短時間でもいいので“外の空気”を吸うことが気分転換になります。子どもの笑顔が自然と戻ってくる瞬間です。

③ スマホやゲームは“敵”にしない
「もうスマホ禁止!」ではなく、「どう使うか」を一緒に考えるのがポイント。
たとえば「午前中に外で遊んだら、「午後に30分だけOK」など、ルールをセットにすることで納得感が生まれます。
寝る前には“お話タイム”を取り入れて、スマホ以外の楽しみも作っておくと、スクリーンだけに頼らない時間が増えていきます。
④ 家庭内で“自分の役割”を持たせる
夏休み中は、ちょっとした家事を任せてみるチャンス。
洗濯物をたたんだり、食卓を整えたり、玄関の靴をそろえるだけでも、「自分が家族の一員として役に立っている」という実感が芽生えます。

⑤ 1日の終わりに“できたこと”を言葉にする
「今日、外で遊べたね」 「スマホの時間守れたね」
できたことに注目する時間が、次の日への前向きな力になるのです。
4|熱中症を防ぎながら、安全に外遊びするには?
外で遊ぶことが大切とはいえ、夏の暑さは油断できません。
遊ぶ時間は朝や夕方の涼しい時間帯にし、帽子や日傘で直射日光を避けたり、水分をこまめにとるようにしましょう。
目安は、1回あたり100〜150ml程度を数回に分けて飲むこと!子どもの顔色や汗の量、呼吸の様子など、体調にも気を配ってあげてくださいね。
▶︎ 子供の熱中症チェックと対策の記事はこちら
5|外遊びをたくさんした子が、毎日元気になる理由
太陽の下で思いっきり遊んだ子は、よく笑い、よく食べ、よく眠るようになります。
次第に「明日は何をしようかな」と自分から予定を立てるようになり、前向きな気持ちが自然と育っていきます。
おわりに|この夏、スマホの外の世界へ
スマホやゲームも、付き合い方次第で役に立つ道具になります。
子どもがのびのび育つためには、「自分の身体で感じて、考えて、動く時間」が欠かせません。
もちろん、これは子どもに限った話ではなく、大人にも言えること。
この夏、まずは1週間。スマホばっかりの生活から抜け出し、光の中で遊ぶ時間を取り戻してみませんか?
外の世界には、画面の中よりもっと楽しい「リアル」が待っています。