《夏休みの注意》子どものスマホ・ゲームやりすぎを防ぐ|子どもの夏休み1週目ルール5選 

2025.07.21 20:45 - コメント - By 斉藤 あかり

夏休み、始まって数日——  

 「朝起きられない」「スマホばっかり」「外にも出ない」 そんな姿我が子を見て、モヤモヤしている親御さんも多いのではないでしょうか。

学校がない夏休みは、自由な時間が増える分、生活リズムが崩れやすく、スマホやゲームに依存しがち。でも、だからといって頭ごなしに「ダメ!」と言っても、子どもは納得しませんよね…。

大切なのは“仕組み”と“リズム”を最初に整えておくこと!とくに夏休み1週目は、子どもの毎日を方向づけるゴールデンタイムです。

この記事では、「うちの子、このままだとスマホ漬けの夏になりそう…」と不安を感じている親御さんに向けて、夏休み1週目に取り入れたい“やさしいルールづくり”のヒントをご紹介します。

  1|“スマホばっかり”の先にある、子どもの変化とは?  

スマホやタブレットは便利ですが、長時間の使用が当たり前になると、子どもの心身にさまざまな変化が現れます。

  • 昼夜逆転、眠りの質が低下

  • 表情が乏しくなる、会話が減る

  • 姿勢の悪化・運動量の低下

  • 外遊びをしなくなることで、体力も落ちる


さらに近年は、スマホ老眼のような目の不調も低年齢化しています。
スマホ老眼とは、スマホの長時間使用により“ピント調節”がうまくできなくなる状態で、子どもでも「遠くが見えづらい」「目が疲れる」と訴えるケースが増加中です。

成長期の目にとって、スマホの光は負担が大きいもの。“スマホばかり”の毎日は、ただの習慣ではなく、視力・発達・情緒面に影響するライフスタイルの問題なのです。

 2|外遊びしない子どもに起きる“じわじわ影響

「外に出るよりゲームしていたい」「日差しが苦手だから家の中でスマホ触りたい」そう言って外遊びを避ける子も増えています。

けれど、外に出ないことで失われる体験は想像以上に大きいのです。

  • 日光を浴びないと、セロトニン(幸せホルモン)の分泌が減り、気分が不安定に

  • 筋肉・骨・バランス感覚が発達しづらく、ケガしやすくなる

  • 人との関わりが減り、社会性や対話力が育ちにくくなる


また、ずっと室内にいることで、昼間でも眠気を感じたり、活動量が落ちて「無気力モード」に突入することもあります。


 3|夏休み1週目にこそ始めたい!“だらけ防止ルール”5選  

① 朝の光と動きでリズムを整える  

夏休みは朝寝坊しがち。でも、まずは「朝のスタート」を整えることが大切です。
起きる時間をぴったり決められなくても、朝のうちにカーテンを開けて日光を浴びたり、植物に水をやったり。小さな行動で体内時計が整い、夜も自然と眠りやすくなります。

② 午前中に“外時間”を予定に入れる  

日中の暑さを避けるため、外遊びは午前中にするのがベスト。


公園で虫を探したり、シャボン玉を吹いたり、水遊びを楽しんだりと、短時間でもいいので“外の空気”を吸うことが気分転換になります。子どもの笑顔が自然と戻ってくる瞬間です。

③ スマホやゲームは“敵”にしない  

「もうスマホ禁止!」ではなく、「どう使うか」を一緒に考えるのがポイント。

たとえば「午前中に外で遊んだら、「午後に30分だけOK」など、ルールをセットにすることで納得感が生まれます。

寝る前には“お話タイム”を取り入れて、スマホ以外の楽しみも作っておくと、スクリーンだけに頼らない時間が増えていきます。

④ 家庭内で“自分の役割”を持たせる  

夏休み中は、ちょっとした家事を任せてみるチャンス。
洗濯物をたたんだり、食卓を整えたり、玄関の靴をそろえるだけでも、「自分が家族の一員として役に立っている」という実感が芽生えます。

⑤ 1日の終わりに“できたこと”を言葉にする    

「今日、外で遊べたね」 「スマホの時間守れたね」

そんな小さな達成を親子で共有することで、子どもの自信につながります。
できたことに注目する時間が、次の日への前向きな力になるのです。

 4|熱中症を防ぎながら、安全に外遊びするには?  

外で遊ぶことが大切とはいえ、夏の暑さは油断できません。

遊ぶ時間は朝や夕方の涼しい時間帯にし、帽子や日傘で直射日光を避けたり、水分をこまめにとるようにしましょう。

目安は、1回あたり100〜150ml程度を数回に分けて飲むこと!

子どもの顔色や汗の量、呼吸の様子など、体調にも気を配ってあげてくださいね。

しましょう。

▶︎ 子供の熱中症チェックと対策の記事はこちら

 5|外遊びをたくさんした子が、毎日元気になる理由  

太陽の下で思いっきり遊んだ子は、よく笑い、よく食べ、よく眠るようになります。
次第に「明日は何をしようかな」と自分から予定を立てるようになり、前向きな気持ちが自然と育っていきます。

スクリーンの中の刺激とは違う、“体と心が動く遊び”が、子ども本来の明るさを引き出してくれるのです。

 おわりに|この夏、スマホの外の世界へ  

スマホやゲームも、付き合い方次第で役に立つ道具になります。
子どもがのびのび育つためには、「自分の身体で感じて、考えて、動く時間」が欠かせません。

もちろん、これは子どもに限った話ではなく、大人にも言えること。

この夏、まずは1週間。スマホばっかりの生活から抜け出し、光の中で遊ぶ時間を取り戻してみませんか?

外の世界には、画面の中よりもっと楽しい「リアル」が待っています。

斉藤 あかり

斉藤 あかり

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