「えっ…これが原因で!?」 夏に火事が増える原因はコレ!家に潜む5つの危険とは?

2025.07.09 08:33 - コメント - By 斉藤 あかり

ココカラマニカ編集担当の斉藤です。

突然ですが、皆さん、「火事=冬」と思っていませんか?!

実は、夏こそ“火を使わない火災”が増えている季節なんです。

たとえば──

  • フィルター掃除をしていないエアコン

  • リチウム電池の思わぬ発火

  • コンセントにたまったホコリ


いずれも火を使っていないのに、発熱・発火・爆発の原因になる身近なものばかり・・・。今回は、夏に火事が起きやすい5つのシーンと、家庭でできる予防対策をわかりやすくご紹介します。

   夏に家で火事が増える“5つのリスク”とその対策  

【1】エアコンのホコリが発火原因に  

夏の稼働率が最も高い家電、エアコン。
フィルターや内部にたまったホコリが熱と反応して発火する事故が多数報告されています。


また、掃除中に誤って濡らしてはいけない部分に水がかかり、ショートを引き起こすケースも。
さらに、古くなった電源タップや延長コードの劣化も、発熱やトラッキング現象による火災リスクにつながります。

《 対策 》

  • フィルターは2週間に1回を目安に掃除を!
  • フィルター以外の掃除は、できる限り専門業者にお願いしましょう!
  • 配線まわりのホコリ除去もあわせてチェックしましょう
  • 5年以上使っている延長コードは買い替えを検討しましょう
  • 【2】リチウムイオン電池製品の発火・爆発リスク  

    スマホやモバイルバッテリー、ハンディファン、Bluetoothイヤホン、電子タバコ、子どものおもちゃ…私たちの身の回りには、リチウムイオン電池を搭載した製品がたくさんあります。

    とても便利なこれらの製品ですが、高温や衝撃によって電池内部が損傷すると、膨張・発火・爆発といった重大な事故につながることがあります。

    特に夏場は、そのリスクが高まります。

    《 気をつけたい使用シーン 》

    次のような状況では、電池が不安定になりやすく危険です。

    • 炎天下の車内に放置していた

    • 落とした後、すぐ使用した

    • 充電中に本体が熱くなるのに気づいていない


    いずれも、内部にダメージが蓄積して事故の引き金になりかねません。

    《 爆発・発火の“前兆”とは?  》

    とくに、以下のような異常を感じたらすぐに使用をやめてください。

    • 本体が異常に熱い

    • 酸っぱいにおいがする

    • ファンの回転音がいつもと違う

    • 本体が膨らんでいる、焦げている


    小さなサインでも見逃さないことが、大きな事故を防ぐ第一歩です。

    ハンディファンを落としてしまったら? 

    うっかり落としてしまった…なんてこともありますよね?落とした後、見た目には問題がなくても、内部で電池が損傷している可能性があります。

    まず使用を中止し、本体の熱・ニオイ・膨張を確認しましょう。少しでも不安がある場合は、安全のために買い替えを検討するのがベストです。

    《  家庭でできる予防策   》

    日常の中で次のような使い方を意識することで、事故リスクを大幅に減らせます。

    • 高温になる場所(車内・直射日光の当たる窓際など)に置かない

    • 使用後は電源を切って、風通しの良い場所で保管

    • 充電中は目を離さない・過充電しない

    • 異常があればすぐに使用をやめ、自治体のルールに従って適切に廃棄

    【3】コンセントのホコリと湿気が火種に  

    コンセントに差しっぱなしのプラグと壁の隙間にホコリがたまり、湿気と合わさると「トラッキング現象」が発生。
    これが火花を生み、発火につながるケースがあります。

    とくに梅雨明け後のじめじめした時期は要注意。

    《 対 

    • プラグは月に1度は抜いて掃除

    • 家具の後ろなど“見えない場所”も定期チェック

    • 延長コードの上に布やモノを置かない

    【4】花火や線香の“消し忘れ”  

    夏の風物詩である花火や、蚊取り線香・お線香。
    火が完全に消えていないまま放置すると、風にあおられて火災に発展することも。

    《 対 

    • 花火は使用後すぐに水を入れたバケツに10分以上浸けてから処分

    • ベランダや屋内では布製品の近くで使用しないこと

    • 子どもだけで使わせず、大人が必ず見守る

    【5】見えない場所での“熱だまり”  

    カーテンや家具の裏、タンスの上などに置かれた機器が、気づかないうちに熱を持って火災を起こすことも。
    特に夏は室温が高く、電気機器の熱がこもりやすくなります。

    《 対 

    • 機器の周囲に空間を確保(10cm以上が理想)

    • 使っていない家電のプラグは抜いておく

    • 小型家電は電源オフの習慣を

      火災リスク チェックリスト  

    まずは、あなたのご家庭で当てはまる項目がないか、確認してみましょう。当てはまる場合は、対策もしっかりしておきましょう!
    項目 状態
     対策
     □エアコンの掃除 ▶︎  最後に掃除したのは3か月以上前  ▶︎  エアコンの掃除専門会社にお願いする
    ハンディファンを落とした ▶︎  そのまま使っている  ▶︎  使用中止+異常確認 or 買い替え
    モバイルバッテリー ▶︎  高温の所に放置している   ▶︎  涼しい室内に移動
    コンセント周り ▶︎  家具の裏でホコリがたまっている▶︎  プラグを抜いて掃除+延長コードも点検

    ▶︎スライドしてください▶︎▶︎▶︎

      まとめ|火の気がなくても火事は起きる時代に  

    「うちは火を使っていないから安心」…そう思っていても、
    夏は電気と熱による“火のない火災”が起きやすい季節です!

    • ちょっと掃除を忘れたエアコン

    • うっかり落としたハンディファン

    • 充電しっぱなしのバッテリー


    日常にある便利な道具たちも、使い方を間違えれば火災につながることがあります。

    家族の安心のために、今一度「火のまわり」ではなく「熱のまわり」に目を向けてみてくださいね!
    斉藤 あかり

    斉藤 あかり

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