実家が片付かない…|“捨てたくない親”と向き合う5つのコツ

2025.06.22 10:16 - コメント - By 斉藤 あかり

こんにちは、ココカラマニカ編集担当の斉藤です。

「実家が物であふれているのに、親はまったく片付けようとしない」・・・そんなモヤモヤを感じたことはありませんか?


でも、親世代が物を手放せないのは、決してズボラだからではありません


“もったいない”という価値観や、思い出への愛着、ひとり暮らしの寂しさ――。

そこには、長く生きてきたからこその理由があります。


だからこそ大切なのは、「どうすれば暮らしやすくなるか」を一緒に考えよう!という姿勢。


今回は、親の気持ちに寄り添いながら実家の片付けを進める方法を5つご紹介します。

 1. “捨てる”のではなく“暮らしやすくする”話をする  

最初の話題で“片付け”や“断捨離”を出すと、親世代の多くは身構えてしまいます。

話の切り口をこう変えてみて

  • 「最近つまずきやすくなってない?通り道を広くしたいな」

  • 「急に倒れたりしたとき、必要な物がすぐ出せた方が安心じゃない?」


「何をどう捨てるか」ではなく、「これからを安心して暮らすにはどうすればいいか」を一緒に考えることが、第一歩になります。

  2.「捨てる」前に「分ける」ことで心のハードルを下げる

「いらないから捨てて」と言われると拒絶反応が出るのは当然・・・。そんな時は“4つの分類”がおすすめです。

分け方の例

  1. 毎日使う物 2.時々使う物 3.誰かに譲れる物 4.確認してから考える物


「全部捨てなきゃ」と思うと辛いけど、“とりあえず分ける”だけならできるという親は多いです。

 3.親が「自分で決めた」と思えるように誘導する

親世代にとって、“子どもに指図される”のは少しプライドが傷つくことも。

だからこそ、最初から「これいらないよね?」と決めつけず、“本人が選べる余白”を意識して。

実際に効果があった声

  • 「今使ってないけど、どうしようか?」と“問いかけ”で始めたら、気持ちよく処分できた

  • 「これって大事にしてる?」と聞くと、「そうでもないなぁ」と笑いながら手放せた


  4.「ありがとう」「頑張ってきたんだね」と過去を肯定する

古い食器、昔の服、賞状や思い出の雑貨──。
モノの奥には、“その人が歩んできた時間”がつまっています。

だからこそ、こう言ってみてください。

「こんなに大事にしてたんだね」「これは昔、どんなふうに使ってたの?」

その一言で、親の中にあった“誰にも理解されない寂しさ”がほぐれていきます。

  5.「一緒にやる」「プロに頼る」ことも大事  

実際、片付けてと言われても、年齢的にも気力的にも、なかなか動けないのが現実。

一緒にやる

  • 最初に「今日はここだけにしよう」と範囲を明確に

  • 思い出話をしながら、写真に残してから手放すなど“納得のステップ”を大事に


それでも難しい場合は、片付けのプロや自治体の相談窓口を利用するのも良いのではないでしょうか?
また、実家の売却を考えている方は、残置物があっても買取してくれる業者に任せてしまうのも一つの手です。

まとめ|親の“物語”に寄り添うことが、片付けの第一歩  

実家の片付けは、単なる整理整頓ではなく、親が歩んできた人生と向き合う作業です。

だからこそ、「手伝ってあげたい」よりも「一緒にこれからの暮らしを考えたい」という姿勢が、片付けを前に進める大きな力になります。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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斉藤 あかり

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