今年、身近な人を見送った方にとって、年末が近づくと気になってくるのが喪中はがきです。
毎年出すものではないので、「いつ出せばいいのか」「誰に送るのか」「何を書くのか」と、いざ準備しようとすると迷うことが多いと思います。
喪中はがきの時期や範囲、文例、間に合わなかったときの対応まで、順番に整理しました。喪中はがきはいつまでに出す?12月上旬までに届くように

喪中はがきは、11月中旬から12月上旬までに相手に届くように出すのが一般的です。
喪中はがきは「新年のご挨拶を控えます」と前もってお知らせするものなので、相手が年賀状を書き始める前に届いている必要があります。
早すぎると年賀状を書くころには忘れられてしまうこともあるので、11月に入ってから投函するとちょうどいいタイミングです。
2027年用の年賀状は、例年と日程が少し変わっています。
年賀はがきの販売開始:2026年11月2日(月)
年賀状の引受開始:2026年12月20日(日)※これまでは12月15日
元日に届けるための差出目安:2026年12月27日(日)まで ※これまでは12月25日
年賀状の受付が始まる日は後ろにずれましたが、年賀状を書き始める時期が遅くなるとは限りません。
喪中はがきは、これまでどおり12月上旬までに届くようにしておくと安心です。
(参考サイト 日本郵便「2027(令和9)年用年賀はがき等の発行概要」2026年8月31日発表より)喪中はがきは誰に出す?どこまでが喪中?
喪中とするのは、一般的に2親等まで
喪中とする範囲は、一般的に2親等までが目安とされています。
1親等:父母、配偶者の父母、子ども(配偶者を含む)
2親等:祖父母、兄弟姉妹、孫
1親等と配偶者が亡くなった場合は喪中とし、喪中はがきを出すのが一般的です。祖父母や兄弟姉妹の場合は、同居していたかどうか、どのくらい親しかったかによって、喪中とする家としない家があります。
喪中の考え方は、家や地域によっても違います。迷ったときは、家族や親戚と相談して、同じ考え方でそろえておくと安心です。送る相手は、毎年年賀状をやり取りしている人
喪中はがきを送るのは、ふだん年賀状をやり取りしている相手です。
葬儀に参列してくれた人にも、「新年のご挨拶を控えます」というお知らせとして送ります。
一方で、次のような相手には送らないこともあります。
同じ故人の喪に服している親族:お互いに喪中であることがわかっているため、省略することが多い
仕事上のおつきあいの相手:儀礼的に年賀状を交わしている取引先などは、喪中はがきを送らず、通常どおり年賀状を出す人もいる
喪中はがきの書き方と文例
喪中はがきには、次の内容を入れます。
喪中のため新年のご挨拶を控えること
誰が(続柄と名前)、いつ亡くなったか
生前お世話になったことへのお礼
これからのおつきあいをお願いする言葉
差出年月、住所、名前
基本の文例
喪中につき年末年始のご挨拶を失礼させていただきます 本年〇月に 父 〇〇〇〇が 〇〇歳にて永眠いたしました ここに本年中に賜りましたご厚情に深く感謝いたしますとともに 明年も変わらぬご厚誼のほどよろしくお願い申し上げます
令和八年十一月 (住所・名前)
続柄は、差出人から見た関係で書きます。夫婦の連名で出す場合は、夫から見た続柄で書き、妻の親の場合は「義父」や旧姓を添えた書き方にすることが多いです。家族葬で見送ったことを伝えたい場合
葬儀を身内だけで済ませ、喪中はがきで初めて知らせる相手がいる場合は、ひと言添えておくと相手も事情がわかります。
葬儀は故人の遺志により 近親者のみにて執り行いました ご通知が遅れましたことを お詫び申し上げます書かないほうがいいこと
喪中はがきは、新年の挨拶を控えるお知らせです。
結婚や出産、転居など近況の報告は入れず、伝えたいことがある場合は、年が明けてから寒中見舞いなどで改めて送ります。
喪中はがきが間に合わないときは、寒中見舞いで

12月に入ってから身内が亡くなった場合や、準備が間に合わなかった場合は、無理に喪中はがきを出さなくても大丈夫です。年が明けてから寒中見舞いで、喪中だったことと、ご挨拶が遅れたお詫びを伝えます。
寒中見舞いを出す時期は、松の内が明けてから立春の前日までです。
松の内:一般的には1月7日まで。関西では1月15日までとする地域も多い
2027年の立春:2月4日(寒中見舞いは2月3日までに届くように)
姫路をはじめ関西の相手に送るなら、1月16日以降に届くように出すと、松の内の考え方の違いを気にしなくて済みます。
喪中はがきを出していない相手から年賀状が届いた場合も、同じように寒中見舞いで返事をすれば失礼にはなりません。喪中はがきを受け取ったときはどうする?
喪中はがきを受け取ったら、その相手への年賀状は控えます。
何もしなくても失礼にはなりませんが、気持ちを伝えたいときは次のような方法があります。
喪中見舞いを送る:喪中はがきを受け取ってから年内に、お悔やみの言葉を書いたはがきや手紙を送る
寒中見舞いを送る:年が明けて松の内を過ぎてから、相手を気づかう言葉を送る
準備はいつから?用意するものと段取り

喪中はがきは、10月下旬から11月上旬に準備を始めると、慌てずに済みます。段取りは次のとおりです。
年賀状の住所録を見ながら、送る相手を決める
家族と喪中の範囲や送る相手をすり合わせる
はがきを用意して、文面を作る
11月中に投函する
喪中の年末年始は、故人を思い出す時間に
喪中はがきは、亡くなった人のことを知らせるだけでなく、これまでつながってくれた人たちへ「今年はご挨拶を控えます」と伝える、
静かなお礼の手紙でもあります。
親を見送った年の年末年始は、いつものにぎやかなお正月とは少し違う過ごし方になります。
家族が集まったら、アルバムを開いたり、好きだった料理を作ったりしながら、故人の思い出話をするだけでも、大切な時間になります。
形式どおりにきっちり整えなければと思うと、気が重くなるかもしれません。でも、受け取った相手が気にするのは、文面の細かな決まりよりも、送ってくれた人の気持ちです。家族と相談しながら、無理のない範囲で準備を進めてみてください。

