朝、クローゼットの前で立ち尽くす・・・食器棚を開けても「どれを使えば…」と手が止まる。
――それ、モノの多さじゃなく、“決断の多さ”に疲れていませんか?
近年よく耳にする「シンプルライフ」や「丁寧な暮らし」。でも、ただ物を減らすことがゴールではありません。自分にとって本当に大切なものを選び取ることで、心のノイズも減らす。そんな視点から「大人の片付け術」を見直してみませんか?
シンプルライフとは「決断を減らす」暮らし
「あなたは一日に、何回“迷って”いますか?」
シンプルライフは“モノを少なくする”のではなく、“選択の回数”を減らすこと。毎朝の服選び、日用品のごちゃつき…意外と私たちは小さな決断を積み重ねて疲れています。
「こう変えてみよう」
朝の選択を減らすには、1週間分の服を“制服化”してみる(月〜金は同じ系統でOK)
日用品は「1ジャンル1アイテム」のルールを設ける(例:ハンドクリームは1本だけ)
大人だからこそ「手放せない理由」がある
「それは“未来の私”に必要ですか?それとも“過去の私”が離れられないだけですか?」
高かった、誰かからもらった、まだ使える…手放せない理由はいろいろ。でも今のあなたに本当に必要かどうかは別問題。
「こう変えてみよう」
「使っていないけど迷うモノ」は“お別れ保留箱”に入れて1ヶ月経っても使わなければ手放す
思い出の品は、「写真に撮って保存→現物は手放す」方法で記憶だけ残す

服が減ると、自信が増える。不思議な関係
「“着たい服”がある日は、少し背筋が伸びませんか?」
服をたくさん持っているのに、結局“いつもの服”しか着ていない…そんな経験ありませんか?少ない服でも“好き”だけに囲まれると、迷いが消えて自分に自信が持てるようになります。
「こう変えてみよう」
クローゼットの中で「ここ半年で着た服」だけをハンガーに残してみる
「これを着て出かけたい」と思える服だけを“表側”に配置
“丁寧な暮らし”は、小さな整えから始まる
「今日、あなたが“丁寧にできた”のはどんな瞬間でしたか?」
丁寧な暮らしって、時間にも心にも余裕がある人だけのもの?――実は逆。忙しい人ほど、“5分で整う場所”があるだけで気持ちが落ち着きます。
「こう変えてみよう」
毎朝、1か所だけ片付ける“朝の5分習慣”を取り入れる(洗面台・玄関・机の上 など)
コーヒーをいれる時間だけでも、“音”や“香り”を感じる時間にしてみる

片付けは“整理”ではなく“選び直し”。モノを通して自分の価値観を見つめ直すことで、暮らしはもっとラクに、もっと自分らしくなります。まずは1つの引き出しから。今日の5分が、1週間後の余裕に変わるかもしれません。