【見逃さないで】高齢者の室内熱中症に注意!見逃しやすいサインと後遺症リスクとは?

2025.07.12 10:38 - コメント - By 斉藤 あかり

こんにちは、ココカラマニカ編集担当の斉藤です。

夏が本格化するこれからの時期、特に注意したいのが「高齢者の室内熱中症」。

実は熱中症の約4割が室内で発症しており、高齢の方は暑さや脱水に気づきにくいため、重症化や後遺症のリスクも高くなります。

この記事では、室内熱中症の初期サインや見逃しやすい症状、後遺症の注意点、家庭や遠方からできる対策まで、わかりやすくまとめました。

  室内熱中症って? ― 家の中でも油断できない理由

外の暑さを避けて自宅にいても、通気の悪い部屋や西日が差す場所では室温が急上昇します。
高齢者は「暑さを感じにくい」「喉の渇きに気づかない」など、熱中症に気づきにくい傾向があり、エアコンを控えてしまう方も多いのが現実です。

さらに、体力や筋力の低下で汗をかく機能も衰えており、体に熱がこもりやすく、気づいたときには重症化しているケースもあります。

  高齢者に見られやすい“室内熱中症のサイン”チェックリスト  

ご家族の様子、今すぐチェックしてみてください。
室内にいても油断は禁物。こんな変化が見られたら、熱中症のサインかもしれません。

 □なんとなく元気がなく、ぼーっとしている
 □反応が遅い、受け答えが曖昧になる
 □食欲がない、水分をあまり摂っていない
 □顔が赤く、皮膚が熱いのに汗をかいていない
 □軽い頭痛やめまい、吐き気を訴える
 □横になりたがる、体をだるそうにしている
 □手足が冷たいのに体温は高め
 □寝てばかりいて、いつもより動きが鈍い

▶︎2つ以上当てはまる場合は要注意!

すぐに涼しい場所で休ませ、水分と塩分を補給してください。改善しないときは、ためらわず医療機関へ相談を

  見逃すと怖い!熱中症の後遺症とは?

熱中症は回復すれば終わり…ではありません。重症化すると、身体に後遺症が残ることも…。

▷ 熱中症の後遺症として起こりうる症状  

  • 倦怠感や疲労感が長く続く(数日〜数か月)

  • 頭痛・めまい・吐き気などの体調不良が慢性化

  • 集中力・判断力の低下や、記憶力の低下

  • まれに中枢神経(脳)に障害が残ることも

  • 腎臓や心臓など臓器機能の一時的な低下

▷ 後遺症を防ぐために大切なこと  

  • 回復後も数日は安静にし、無理をさせない

  • 水分・塩分・栄養の補給を継続的に行う

  • 再発のリスクが高まるため、生活環境を見直すことが重要です

こうした症状は、高齢者の場合「年のせいかな」と見過ごされがちですが、実は熱中症によるダメージが原因となっているケースも少なくありません。

  家庭でできる!高齢者のための室内熱中症対策3つ  

室温と湿度をこまめにチェック

→ エアコンと扇風機を併用し、室温は28℃以下・湿度は50〜60%をキープ。暑さを“感じにくい”高齢者ほど、数値での確認が重要です。

声かけでこまめな水分補給をサポート

 → 「喉が渇いた?」ではなく、「今ちょっとお茶にしようか」などの自然な促しが◎。麦茶や経口補水液もおすすめです。

家族で“いつもと違う”を共有する

 → 「昨日より元気がない」「食欲が落ちてるかも」など、小さな変化を見逃さず、家族間で情報共有することが早期対応につながります。

  離れて暮らす家族が心配なあなたへ|見守りと声かけの工夫  

同居していなくても、ちょっとした工夫で高齢の家族を守ることができます。

📞 定期的な電話やビデオ通話

 →「最近、暑いけどエアコンつけてる?」「今日水分ちゃんととった?」など、通話でも気軽な声かけを習慣に。

📝 「気をつけることメモ」を見える場所に貼る

 → よく見える場所、テレビ横やダイニングテーブルなどに「水分補給」「エアコンON」などのチェック表を。

🔧 スマート家電や見守りサービスを活用

→ 室温センサーや通知機能付きの家電で、離れていても異変に早く気づけます。

👥 近くに住む人と緩やかにつながる関係をつくる

 →ご近所さんなどで、「最近ちょっと様子おかしくない?」と気づいてくれる人がいると安心です。

  おわりに|“いつもと違う”に気づけるのは、家族だけ  

高齢者の熱中症は、重症化すると命に関わるだけでなく、後遺症が長期間続くこともあります。

だからこそ、「ちょっとおかしいかも?」に気づくことが、何よりの予防策です。

今年の夏は、「室内でも起こる熱中症」への対策を、家族みんなで意識してみましょう!

斉藤 あかり

斉藤 あかり

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