「成年後見制度」と「家族信託」のちがいを整理 |家族で考える老後とお金

2025.06.06 16:45 - コメント - By 斉藤 あかり

みなさんこんにちは!ココカラマニカ編集担当の斉藤です!

最近、思う様になったのは、自分も年齢を重ねた分、親も当然歳をとるわけで…でも、なぜかいつまでも元気でいてくれるものだと思ってしまうんですよね。

そして、親の財産や暮らしのことって、元気なうちは気にならなくても、体調を崩したり判断力が落ちてくると急に「もしもの時は、どうしよう」と不安が頭をよぎりますよね・・・。

みなさんは、「成年後見制度」と「家族信託」をご存知でしょうか?「名前は聞いたことあるけど、違いがよくわからない」「自分が何をすればいいのかわからない」という方も多いと思います。

そこで今回は、2つの制度の基本と違いをわかりやすく簡単に解説します。親のお金を「守る」ために、まずは制度を知るところからはじめてみましょう!

  成年後見制度とは?    

まず、成年後見制度とは、どのような制度なのでしょうか?

これは、判断力が衰えた後に利用する法的制度です。本人の代わりに「後見人」が財産を守り、契約などをサポートします。

特徴  

  • 家庭裁判所を通して手続きが必要

  • 財産管理の内容は裁判所の監督下にある

  • 一度開始すると本人の判断で終了できない

こんなときに検討 

  • 認知症が進んできた親の通帳や不動産を管理したい

  • 悪徳商法などから親を守る手段を探している

  家族信託とは?   

家族信託は、聞いたことがある方も多いと思います。

これは、まだ元気なうちに、自分の財産管理を家族に託す制度です。「信頼できる人」に将来のことを任せる契約を結ぶことで、柔軟な財産管理ができるようになります。

特徴  

  • 裁判所の関与は不要

  • 本人の意思で設計できる自由度の高さが魅力

  • 認知症対策や相続の備えにも活用できる


こんなときに検討 

  • 将来のために今から準備を進めたい

  • 特定の家族に資産を託して管理してほしい

  成年後見制度と家族信託の違い  

では、成年後見制度と家族信託の違いを比べてみてみましょう!
比較ポイント成年後見制度家族信託
始まるタイミング判断力が衰えてから元気なうちに
手続きの方法家庭裁判所に申立て公正証書などで契約
管理者後見人(親族以外も)信頼できる家族や親族
柔軟性制限あり(裁判所の監督)自由に設計できる

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  今からできる!親のお金の管理の第一歩  

「気になるけどまだ早いかな」と思っていても、いざというときは突然やってきます。まずは以下のことから始めてみてください。

  • 親と将来について話すきっかけをつくる

  • 通帳や不動産の所在を一緒に確認しておく

  • 専門家(司法書士や信託に強い弁護士)に相談する

  • 不動産などの相続は不動産と相続両方の知識を持つ専門家に相談

 まとめ|制度を知って、家族の安心を守る  

成年後見制度と家族信託は、「親のお金をどう守るか」という問いに対する大切な選択肢です。それぞれの違いや仕組みを知っておくことで、もしものときにも慌てずに対応できるはず。

今すぐ何かを決める必要はありませんが、「知っておく」ことが、将来の安心につながります。この記事がその一歩になれば幸いです。

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