【2025年版】「終活」は何から始める?空き家・遺言書・相続登記まで、安心して備えるための5ステップ

2025.06.12 10:00 - コメント - By 斉藤 あかり

皆さんこんにちは。ココカラマニカ編集担当の斉藤です!

皆さんは「終活」、始めていますか? 空き家や遺言書、相続登記など、身近だけど後回しにしがちなことに、40代から向き合う人が増えています。これからの暮らしを整えるために、今できることから少しずつ始めてみませんか?

  終活とは?人生を整える“前向きな準備”    

終活とは、人生の終わりに向けて自分の意思や暮らしを整理し、家族や周囲に思いを伝える前向きな準備のことです。最近では、医療や介護に限らず、空き家の扱いや相続登記といった不動産の問題も含めて考える人が増えています。

  終活は「何から始める?」5つのステップで安心準備  

【エンディングノート】気持ちも情報も「見える化」  

エンディングノートは、万が一に備えて「自分の希望や大切な情報を残しておく」ためのノートです。書く内容に決まりはなく、家族への思いや医療・介護の希望、財産のことまで、幅広く記録できます。

たとえば、

  • 医療や介護について希望すること

  • 延命治療をどうしたいか

  • 家族へのメッセージ

  • 緊急時の連絡先や、加入している保険の情報

  • 相続したい財産や、手放したい不動産の有無 など


こうした情報をあらかじめ整理しておくことで、残された家族の負担を減らすことができ、自分の意志を形にする一歩にもなります。

※法的効力はありませんが、「公正証書遺言」など正式な遺言書を作成する際の土台としても活用できます。

【不動産整理】相続予定の空き家をどうするか考える  

空き家は、将来的に大きな負担やトラブルになることがあります。

  • 「親名義の空き家」が地方に残っている

  • 将来誰が住む予定もなく、売却したい

  • 名義変更(相続登記)をしていない

こうしたケースでは、「空き家売却」を早めに検討するのが得策。最近は、相続登記が義務化されたこともあり、登記を放置しておくと罰則の対象になる可能性もあります。

▶ 姫路市やたつの市などの西はりま地域でも「相続登記の相談」や「空き家の売却サポート」を行っている専門家が増えています。気軽に相談できる場を活用してみてください。

【遺言書の準備】家族の安心を守るために

終活の中でも、遺言書の作成はとても大切なステップです。

たとえば──

  • 誰にどの財産を相続させたいかを明確にしたい

  • 長年介護してくれた家族に感謝の気持ちを伝えたい

  • 子ども同士で争わないように備えておきたい


こうした気持ちや希望をあらかじめ“形”にしておくことで、相続をめぐるトラブルや「争続(そうぞく)」を防ぐことができます。

特に不動産など分けにくい財産がある場合は、誰に何をどのように残すのか、遺言書で明確にしておくことが、家族にとっての安心につながります。最近では、遺言書や相続について学べるセミナーも各地で開催されています。姫路でも定期的に行われており、初心者でも気軽に参加できる内容となっています。まずは情報を得るところから、始めてみてはいかがでしょうか。

【相続登記の確認】名義変更はお済みですか?  

不動産の名義を相続人に変える「相続登記」は、2024年から義務化されています。未登記のまま放置すると、空き家の売却もできず、将来さらに大きな負担となる可能性も。

「親の名義のままだけど住んでいない家がある」
「相続したけど登記手続きをしていない」

という場合は、司法書士など専門家に相談して登記を早めに進めましょう。

【家族で話す時間をつくる】思いを伝える“最後のギフト”

終活において大切なのは、家族と「これから」について話す時間を意識的につくることです。

たとえば、「遺言書のこと」「空き家をどうするか」「将来の暮らしや希望」など、あえて話題にすることで見えてくることもあります。こうした話は、元気なうち・考えられる今だからこそ、落ち着いて伝え合うことができます。家族と対話することで、自分の考えも整理され、これからの暮らし方を見つめ直すきっかけにも!準備に完璧さは必要ありません。まずは気軽に、話しやすい話題から始めてみることが、終活の第一歩になるかもしれません。

  終活は、「これからの自分」と向き合う前向きな時間

終活は、「死に向かう準備」ではありません。むしろ、「これからどう生きるか」を考えるきっかけづくりなんです。

  • 空き家や相続の問題を整理しておく

  • 遺言書で意思を明確にする

  • 相続登記を済ませて不安を取り除く


こうした準備は、家族のためでもあり、自分が安心して生きるための整理整頓でもあります。「まだ早い」と思っている方も、“今だからできる終活”から、少しずつ始めてみませんか?

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斉藤 あかり

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