こんにちは!花咲です。
突然ですが、皆さんは、「不動産屋さんが物件を販売する際、営業担当者がどのように物件を準備しているか」その過程をご存じでしょうか?
私も、不動産会社にいながら、普段は営業活動に付いて周る機会がなく、知らないことも多いのです。
そこで!今回は、不動産の営業担当者が、一体どんな活動をしているのか実際に密着してみました。
今回密着したのは、旭パワーマネジメントで営業をしている山P(ニックネーム)さん。
同行させてもらったのは、商店街の中にある1階が店舗、2階が居住スペースという少し特殊な物件。
物件との出会い
まず、今回取材させていただく、物件と担当営業者の山Pさんとの出会いを教えてもらいました。
この物件に関わることになった最初のきっかけは、別の物件の販売活動で山Pさんが 近隣住民に送った1通のお手紙 から始まりました。
その手紙をきっかけに、興味を持ったお客様が物件を購入されその後、そのお客様が元々所有されていた今回の商店街の物件の売却依頼をしてくださったというのです。
えー!そんなことがあるんですね!?
山Pさんは、近隣の方一人一人にお手紙を書いて、物件を知ってもらう機会を自ら作っていたのです。その後に別の案件もお任せしていただけるなんて・・・感謝ですね。
「地域の方々に手紙を通じてアプローチすることが、大きなきっかけになるんです。地元の方々と信頼関係を築くことで、こんな風に他の物件のご依頼をいただけることもあるんです。感謝です。」と、山Pさん。
きっと山Pさんの人柄や律儀な部分も含めてお客様に、気持ちが伝わったのだろう。と話を聞き感じました。
ただの営業活動にとどまらず、地域との繋がりを大事にしているからこそ、新たなチャンスが生まれてきます。
物件の売り出し準備
物件の売り出し準備
契約が決まったら、営業担当者はいよいよ売り出し準備に全力を注ぎます。ただの手配作業じゃありません!物件をどう輝かせるか、戦略を練る大事なステップです。
例えば、商店街の賑やかさや便利さを、どう伝えますか?
写真を撮ったり、資料を作ったりしながら、その物件ならではの魅力を引き出します。 さらに、広告やネットをしっかりして、ターゲットのお客さんにしっかり届ける準備も抜かりなし。営業担当の仕事は、ただ「売る」だけじゃなく、その物件の良さを最大限に伝えることなんです!
1. 間取り図作成
山Pさんが最初に手をつけたのは、間取り図の作成。
この物件は、1階が店舗で、2階が居住スペースとなっており、特に2階にはお風呂やトイレはありません。和室と簡単なキッチンがあり、居住というよりも、ちょっとした 休憩スペース や 趣味の部屋 のような利用が可能という感じでした。
こんなにサラサラとペンが進むなんて・・・どうやって書いてるのか気になり聞いてみました。間取り図を書くときの基準ってあるんですか!?
「和室の畳を基準にして、その広さや配置が分かりやすくなるように描くのがポイントです。」と山Pさん。
この一手間で、物件の特性がよく分かる間取り図が出来上がり、次のステップに進む準備が整うのですね。2. 看板、のぼり設置
看板やのぼりの設置も欠かせません。
物件を売るためには、通行人や地域の方々に、物件の存在を知ってもらうことが、非常に大切です。
「看板は地域の方々に物件を知ってもらうために大切です。土地などであれば、売土地看板を立てるんですけど、今回は商店街の中なので、看板ではなく、のぼりを立ててパンフレットを掛けておきます。」と山Pさん。
設置場所に応じて、どうアピールをするのかを考えたり、目立つように工夫するのも、小さなポイントです。
看板が地域で目立つことで、興味を持った方が問い合わせてくれる可能性が増えます。
今回、のぼりも一緒に組み立てさせていただきましたが、簡単そうに見えて、地味に難しいことがわかりました。特に身長が低い方にとっては、ちょっと時間がかかる作業ですね・・・。3. 写真撮影
次は物件の写真撮影です。営業担当者は、ただ撮影するのではなく、物件が持つ特徴や魅力を引き出すことに注力します。
「物件の使い方や雰囲気が伝わるような写真を撮ることが大事ですね。晴れている日に撮影します!曇ってたら別の日にすることもありますね。難しいですが、どの角度から撮るか、光の加減などに気を使っています」と山Pさん。
特に、今回は商店街の中ということで、どんな商店街で、周りの雰囲気はどうなのか?なども購入者にとっては気になるポイントとなりそうです。
写真にも抜かりなく!さすがです!
営業担当者の想い
今回の密着で感じたのは、営業担当者の細かな配慮と、物件をただ「売る」ことにとどまらず、その物件が持つ 可能性や魅力をしっかりと伝えようとする姿勢です。特に、物件の特性をしっかり把握し、どのように魅力を引き出していくかを考えるその過程は、決して簡単ではありません。
「この物件を見た人が『ここでこんなことができそうだな』と思ってもらえるような準備をしたいんです。近くにはどんな施設があるか?駐車場はあるか?なども歩いて確認して周っています。」と、山Pさん。
物件を売るという目標に向けて、営業担当者はひとつひとつの準備に真摯に取り組んでいる のです。地域とのつながり、そして物件の魅力を引き出す仕事
営業担当者の仕事は、売り出し準備の他にも多くありますが、その中で地域の方々との信頼関係を築き、物件が持っている 本来の魅力を引き出すことが求められます。
今回の密着取材を通じてお話を伺う中で、地域の方々との信頼関係を築くことや、物件の魅力をどのように伝えるかを工夫しながら行動することの大切さを改めて実感しました。実際、今回のお客様とのご縁は、お手紙という形で物件の魅力を丁寧にお伝えしたことがきっかけとなり、その結果、商店街の物件の売却依頼をいただくことができました。
そして、営業担当者が物件を売るためにどれほどの手間と情熱を注いでいるかがよく分かりました。物件を「売る」だけではなく、その魅力をどう伝えるかに全力を注いでいます。
間取り図、看板・のぼりに至るまで、細かい部分に込められた想いが、物件の価値を引き出す大切な要素になっています。
いかがでしたでしょうか?これからも不動産営業の裏話や実際の仕事密着をブログに書いて参ります。
次回の営業密着もお楽しみにっ♪