防災対策の見落としがちなポイントと災害時の伝言サービスの活用法  

2025.01.18 10:00 - コメント - By 斉藤 あかり

こんにちは!花咲です。日本は地震や台風などの自然災害が多い国として知られていますよね。つい最近も九州で大きな地震があったことから、政府の地震調査委員会は、30年以内に南海トラフ大地震が起こる可能性を70%から80%に引き上げました。

起こってほしくはないですが、もしも大きな災害に巻き込まれてしまった時のために日常的に対策をしておくことが、とても大切になってきます。

ここ数年自然災害が頻発していることから、メディアでも多くの防災グッズや対策が取り上げられているため、すでに基本的な防災対策は、進めている方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、防災対策の見落としがちなポイントと、災害時に重要な連絡手段を適切に行うための方法などをお伝えしていきたいと思います。

見落としがちな防災対策

1. 家庭内の安全対策  

家具の固定や窓ガラスの飛散防止フィルムの設置は行っている人が多いですが、「細かな物の収納」については忘れがちです。たとえば、棚の中にガラス瓶や陶器がある場合、それらが落下して怪我の原因になることがあります。扉が開かないよう、耐震ラッチをつけると安心です。

2. トイレの備え  

災害時に水道が使えなくなると、トイレ問題が深刻になります。簡易トイレや凝固剤を用意しておくことで、衛生的な環境を確保できます。また、避難所ではトイレの数が不足することもあるため、個人で備えることが重要です。

3. 小さな子どもやペットの対策  

赤ちゃんや小さなお子さんがいる家庭では、非常時用のミルク、離乳食、おむつなどを準備しておくことが重要です。さらに、ペットを飼っている家庭では、ペット用のフードや水、トイレ用品を備えておきましょう。ペットの避難所の利用条件も事前に確認しておくことをおすすめします。

4. 現金と小銭の準備  

災害時は停電により、クレジットカードや電子マネーが使えなくなることがあります。そのため、小銭を含む現金を手元に用意しておきましょう。自動販売機や公衆電話の利用にも役立ちます。

5. 近隣住民との繋がり  

自治体や家族の避難計画だけでなく、近隣住民とのコミュニケーションも重要です。災害時はご近所同士で助け合う場面が多くなります。日ごろから顔を合わせておき、災害時にどのように助け合うか話し合っておくことが、いざというときの安心につながります。

災害時の連絡手段:NTT災害伝言板サービスと災害用伝言ダイヤル171  

災害時に家族や友人と連絡を取ることは重要ですが、携帯電話が繋がりにくくなる場合もあります。そんなときに活用できるのが、NTTの災害伝言板サービスや「災害用伝言ダイヤル(171)」です。

1. NTT災害伝言板サービス  

NTT東日本と西日本が提供している災害伝言板サービスは、災害時にインターネット上で安否情報を登録・確認できるサービスです。

  • 利用方法

  1. 携帯電話やスマートフォン、PCから災害伝言板にアクセス。

  2. 自分の電話番号を入力して、安否情報を登録。

  3. 家族や知人がその電話番号を入力することで、登録された安否情報を確認できます。

このサービスは、家族や知人が遠隔地にいる場合に特に便利です。災害時には通信量が増加し、通話が制限されることがあるため、このようなサービスを活用しましょう。

2. 災害用伝言ダイヤル(171)  

「災害用伝言ダイヤル(171)」は、災害時に安否情報を音声で録音・再生できるサービスです。固定電話や携帯電話から利用できます。

  • 利用方法

  1. 「171」にダイヤル。

  2. 安否情報を録音したい場合は「1」を押し、自分の電話番号を入力。

  3. 安否情報を確認したい場合は「2」を押し、家族や知人の電話番号を入力。

  4. 登録された音声メッセージを再生して確認。

  • 利用時の注意

  • 171は災害発生時のみ利用可能で、通常時は利用できません。

  • 事前に練習用サービスが提供されることがあるので、使い方を確認しておくと安心です。

このサービスを利用するにあたり、必ず相手の電話番号が必要となります。

災害でスマートフォンを無くしたり、充電が切れてしまった時のために、電話番号を覚えておく必要があります。

いつ何が起こっても連絡が取れるように、家族や友人など大切な人の連絡先は、紙に書いて免許証ケースの中や、防災バック、車のダッシュボードなどに入れておくなどして、家族の電話番号を控えておくと良いですね。

個人情報のため、電話番号をメモした紙や手帳は落としたりしないように十分に管理しましょう。

その他の便利なツール  

1. 防災アプリ  

スマートフォンに防災アプリをインストールしておくと、緊急速報や避難情報を受け取ることができます。おすすめのアプリには「Yahoo! 防災速報」や「NHKニュース・防災」などがあります。

2. ポータブル充電器  

停電時に備えて、大容量のポータブル充電器を用意しておきましょう。ソーラーパネル付きのものや、手回し充電器なども選択肢に入ります。

3. 多言語対応情報  

外国人観光客や在住者向けの情報が必要な場合もあります。自治体によっては、多言語対応の災害情報を提供していることもあるため、確認しておくとよいでしょう

まとめ  

防災対策は、ただ準備するだけでなく、定期的に見直し、家族や地域で共有することが重要です。また、災害時の連絡手段として、NTTの災害伝言板サービスや171を積極的に活用しましょう。これらのサービスは事前に使い方を確認しておくことで、スムーズに利用できるようになります。

自然災害はいつ発生するかわかりません。今日からでも、一つずつ対策を見直してみませんか?
斉藤 あかり

斉藤 あかり

共有する -